阪中正夫(読み)サカナカ マサオ

20世紀日本人名事典 「阪中正夫」の解説

阪中 正夫
サカナカ マサオ

昭和期の劇作家



生年
明治34(1901)年11月1日

没年
昭和33(1958)年7月24日

出生地
和歌山県那賀郡

本名
坂中 正雄

学歴〔年〕
粉河中中退

経歴
詩作を志して大正13年上京し「六月は羽搏く」を刊行。のち岸田國士に師事して劇作家となり、昭和3年処女作「鳥篭を毀す」を発表。「劇作」の同人にも加わり、7年「馬」を発表。作品は多く、その他の代表作に「田舎道」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阪中正夫」の意味・わかりやすい解説

阪中正夫
さかなかまさお
(1901―1958)

劇作家。和歌山県生まれ。詩人を志したが岸田国士(くにお)を知り劇作に転じ、岸田主宰の雑誌『劇作』の同人となった。1932年(昭和7)雑誌『改造』募集の懸賞戯曲に『馬』が当選、以降『田舎(いなか)道』(1932)、『鯡(にしん)』(1933)、『赤鬼』(1935)などの諸作品を発表した。ユーモアのある作風で知られる。

水落 潔]

『半田美永編『阪中正夫集』(1979・ゆのき書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阪中正夫」の解説

阪中正夫 さかなか-まさお

1901-1958 昭和時代の劇作家。
明治34年11月1日生まれ。長野県蚕業試験場に勤務後,詩人をこころざして上京,アテネ・フランセにまなぶ。大正末に岸田国士(くにお)に師事,戯曲に転じた。昭和3年「悲劇喜劇」に最初の戯曲「鳥籠(とりかご)を毀(こわ)す」を発表。7年「馬」が「改造」の懸賞に当選した。昭和33年7月24日死去。56歳。和歌山県出身。本名は正雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android