悲劇喜劇(読み)ひげききげき

改訂新版 世界大百科事典 「悲劇喜劇」の意味・わかりやすい解説

悲劇喜劇 (ひげききげき)

演劇雑誌。1947年(昭和22)11月に早川書房より創刊。誌名は1928-29年に刊行された岸田国士(くにお)主宰の西欧演劇紹介を主とする雑誌名を譲り受けた。敗戦後の新劇復興期には,新人劇作家の育成を目的に戯曲研究会を主催する一方で,草創期の高校演劇青年演劇などアマチュア演劇育成にも大きな貢献を果たした。昭和40年代以降は《新劇》《テアトロ》とともに一般的な新劇雑誌として定着。編集同人は交替しているが,創刊以来,版元は一貫している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「悲劇喜劇」の意味・わかりやすい解説

悲劇喜劇
ひげききげき

演劇雑誌。 1928年 10月創刊。岸田国士が編集責任者,阪中正夫,中村正常が助手をつとめ,岸田の演劇運動を推進する場となったが,29年7月の第 10号で廃刊。第2次は 47年 11月創刊。早川書房発行。遠藤慎吾,西沢揚太郎,八木隆一郎早川清らが編集同人で,「真の現代劇の樹立」に理論面から寄与することを目的とした。1年半の休刊ののち,66年1月号から復刊岩田豊雄監修尾崎宏次戸板康二,早川清が編集にあたり,創作劇,外国戯曲の紹介に努め,71年1月号から特集形式になった。

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