院内石(読み)いんないいし

精選版 日本国語大辞典 「院内石」の意味・読み・例文・類語

いんない‐いし ヰンナイ‥【院内石】

〘名〙 秋田県南部の院内で採取される石。石英粗面岩質凝灰岩白色土木、下水溝材石となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「院内石」の意味・わかりやすい解説

院内石
いんないいし

秋田県湯沢市院内付近でとれる凝灰岩の石材。新生代新第三紀(約2303万~258.8万年前)の石英粗面岩質凝灰岩で、灰白色を呈し、軽石を含むほか粘板岩などの岩片を含み、角礫(かくれき)状の外観をもつ。風化、火熱に強く、県南部一帯で大谷石(おおやいし)の代用に用いられ、土木工事・建築用石材や敷石などに利用されている。

[斎藤靖二]

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