(読み)リュウ

デジタル大辞泉 「隆」の意味・読み・例文・類語

りゅう【隆】[漢字項目]

常用漢字] [音]リュウ(漢)
高く盛り上がる。高くする。「隆起隆鼻術
勢いが盛んになる。「隆運隆盛隆替興隆
[名のり]お・おき・しげ・たか・たかし・とき・なが・もり・ゆたか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隆」の意味・読み・例文・類語

りゅう【隆】

  1. 〘 名詞 〙 盛んなこと。
    1. [初出の実例]「天府の饒地なれば、人文の相開くるに従ひ、太平海を相隔て、互に交際の隆を致さんこと、今より希望せられたり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「隆」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)
12画

[字音] リュウ
[字訓] さかん・たかい・おおきい

[説文解字]

[字形] 会意
旧字はに作り、(ふ)+夂(ち)+土。神霊の陟降する神梯。その前に土主をおき、夂はそこに上から神霊の降下する象。神を迎えて祀ることをいう。〔説文〕六下に「豐大なり。生に從ひ、(かう)聲」とするが、声が合わない。漢碑には土・などに従う形のものがあり、(ほう)の従うところと同じく、神霊の降下するところをいう。と豐(豊)とは畳韻。〔説文〕はその畳韻を以て訓する。霊威の豊盛なることをいう。

[訓義]
1. さかん、ゆたか。
2. たかい、そなわる。
3. 大きい、ながい、たっとい。

[古辞書の訓]
名義抄 タカシ・サカリナリ・アラタム・アラハル・サカユ・ウクロモツ・ハルカナリ・オク・ミチ・イカヅチナル・サカン・イタル 〔字鏡集〕 サカン・アラハル・ハルカナリ・ユタカナリ・イカヅチナル・ウクロモツ・サカリナリ・オホキナリ・タヒラカナリ・アラタム

[声系]
〔説文〕に声として窿・の二字を収める。窿は穹、・窿は後起の字である。

[語系]
lium、陵lingは声義に関係がある。陸liuk、liongも関係のある語。陸は神梯の前に幕舎を連ね、神を迎える山上の祀所をいう。

[熟語]
隆愛隆渥隆鬱・隆運・隆隆恩隆赫隆寒・隆顔・隆貴隆規・隆起隆穹隆遇隆刑・隆慶隆眷隆顕・隆興隆洽・隆殺・隆思・隆師・隆・隆暑・隆昌隆崇・隆盛・隆政・隆準隆然・隆替・隆泰・隆・隆重・隆・隆冬・隆棟・隆薄・隆鼻・隆富隆眄・隆名・隆・隆隆・隆礼隆顱・隆
[下接語]
夷隆・鬱隆・隆・隆・隆・恩隆・熙隆・穹隆・高隆・興隆・衝隆・豊隆・隆・優隆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android