雪のふる道(読み)ゆきのふるみち

日本歴史地名大系 「雪のふる道」の解説

雪のふる道
ゆきのふるみち

四巻四冊 津村淙庵著

分類 紀行

解説 秋田藩江戸邸の御用商人津村淙庵は天明八年一一月一五日江戸をたち、一二月七日久保田城下に着く。寛政二年三月二二日帰途につき四月六日に江戸に戻った。「雪のふる道」はこの長期にわたる出羽路紀行であり、久保田城下滞留の日記である。雅文調の文体で終始し、豊富な挿絵が巧みに織り込まれている。雪国の生活が見聞を通して細やかにとらえられ、久保田城下の祭事暦・町並・市の情景描写・近郊行楽などが記される。

活字本 未刊随筆百種、日本庶民生活史料集成


雪のふる道
ゆきのふるみち

四巻四冊 津村淙庵著

写本 国会図書館・内閣文庫ほか

解説 江戸町人で秋田藩の御用達であった著者が、天明八年久保田城下に向かい寛政二年江戸に戻るまでの日記。現宮城県域に関係するのは七ヶ宿街道の部分で、雪の山道に難渋する様子が自作和歌とともに描かれている。また冬の民家囲い装具・運搬具、材木岩湯原景色などを絵に描いて挿入している。

活字本 日本庶民生活史料集成二〇

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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