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零位法 れいいほうnull method; zero method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

零位法
れいいほう
null method; zero method

測定方式の1種。零点法ともいう。測定量同種の量で大きさの違う多数の基準量を用意し,測定量と基準量の1つとが釣合ったときの基準量の大きさを測定値とする。たとえば,てんびんでは測定物体と分銅とを釣合せて秤量する。電気のブリッジ回路を用いた抵抗の測定や電位差計も零位法の使用例である。零位法では釣合せのための試行繰返しで操作はめんどうであるが,精度がよい。

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大辞林 第三版の解説

れいいほう【零位法】

天秤てんびんで重さを量るときのように、測定量と可変の基準量とを比較し、両者が釣り合ったときの基準量の値を測定値とする測定法。測定対象に擾乱じようらんを与えないため、高精度の測定が可能。ゼロ位法。零点法。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

零位法
れいいほう

測定量とは独立に基準の大きさの組みを備え、そのいずれかと測定量の大きさとが一致するように基準の大きさを調整し、両者が一致したことを検知して、そのときの基準の大きさから測定値を求める方法。零位法では、測定量の大きさと基準の大きさとを比較し、その差を零にする操作が必要で、これをフィードバックという。マイクロメーターで物体の長さを測る場合は、物体が一定の力で押されて動かなくなるように調整したときの目盛りを読み取るが、この場合基準の大きさは目盛りで、測定はこの基準の大きさのどれかに合致するように、測定者が調整しているわけである。偏位法に比べて手間はかかるが、測定対象からとるエネルギーは少なく、高い精度が得られる。[小泉袈裟勝]

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世界大百科事典内の零位法の言及

【計測】より


[測定の方法]
 てんびんで物体の質量を測るときは,一方の皿にその物体を載せ,他方の皿にいくつかの分銅を載せててこが水平に平衡したときの分銅の質量の総和で物体の質量を知る。このように測定量に対して任意に変えられる同種の物理量を用意して比較し,両者の差が零になるように調整したときの,その調整した量の値をもって測定値とする方法を零位法zero methodという。これに対して,水銀温度計や電圧計のように測定量に応じて変化する物理量を目盛で読み取る方法を偏位法deflection methodという。…

【測定】より

…また,組立量の絶対測定は,その量を定義する物理法則によっているから,実際の測定においてその法則が正しく成り立っているかを吟味しなければならない。 測定を実施するために装置系を構成するが,その構成法として偏位法,零位法,補償法,合致法などがある。偏位法はもっとも簡単で,測定量を原因としその直接の結果として生ずる指示から測定量を知る方法である。…

【電気計測】より

… 電気計測の特徴としては,(1)半導体素子,ICの導入により,増幅,演算,伝送が容易で迅速な測定が可能,(2)微小量の測定,対象への影響の少ない精密測定が可能,(3)コンピューター,マイクロコンピューターの組込みにより測定後のデータ処理が容易となり,多機能な測定が可能,(4)電気的変換器,とくに半導体センサーの導入により,広汎な測定が可能,(5)多様なディスプレー装置の利用が可能などで,技術進歩が急速である。測定の対象となるものは,(1)電圧,電流,電力など,(2)抵抗,容量,インダクタンスなど,(3)周波数,時間などがおもなものであり,測定方法としては電位差計,ブリッジなどを用いる零位法と指示計器を用いる偏位法に分けられる。前者は精密な方法で検出器が零を指示するよう,手動または自動の平衡操作が必要である。…

※「零位法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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