青楼（読み）セイロウ

デジタル大辞泉

せい‐ろう【青楼】

《昔、中国で青漆を塗ったところから》
１ 高貴な人や美女の住む家。
２ 遊女屋。妓楼ぎろう。江戸では特に、官許の吉原遊郭をさした。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

せい‐ろう【青楼】

〘名〙

① 青い色に塗った楼閣。特に、井幹楼(せいかんろう)をさしていう場合もある。〔南史‐斉本紀下・廃帝東昏侯〕

② 貴人の住む家。また、美人の住む高楼。

※屏風土代（928）七夕代牛女〈大江朝綱〉「独坐_二青楼_一漏漸深、支_レ頤想像暁来心」 〔曹植‐美女篇〕

③ 遊女のいる所。妓楼。遊女屋。近世、上方では揚屋や茶屋をさし、江戸では岡場所などに対して、官許の吉原遊郭をさす。

※随筆・独寝（1724頃）序「あるは青楼の夜のあかりかがやき」 〔李白‐在水軍宴韋司馬楼船観妓詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【青楼】せいろう

青塗りの建物。貴人の家。また、妓楼。唐・杜牧〔懐を遣(や)る〕詩　十年一覺、揚州の　占め得たり、樓、倖の名

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出典　平凡社「普及版 字通」