青麻山(読み)あおそやま

日本歴史地名大系 「青麻山」の解説

青麻山
あおそやま

東蔵王などともよばれ、みや北西、蔵王連峰の南東部にあたる複式火山で、第三紀末鮮新世に噴出形成されたといわれる。標高七九九・九メートルの独立峰だが、西約五〇〇メートルの大森おおもり(八一七メートル)山頂が二こぶのように連なってみえる。そのため両山は一つの山とみられることもある(谷文晁「名山図譜―大刈田山の項」宮城県図書館蔵)。古代からこの地方には刈田嶺神の信仰が根強く広まっており、奈良時代から平安時代の初期にかけてこの神に対し、しばしば朝廷から神封を寄進され、また神階を贈られてきた(「続日本紀」「続日本後紀」「三代実録」ほか)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青麻山」の意味・わかりやすい解説

青麻山
あおそやま

宮城県南部,南蔵王東麓にある古い火山。標高 799m。蔵王町白石市にまたがり,山麓でリンゴナシなどの栽培が行なわれる。蔵王高原県立自然公園に属する。

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