静電発電機(読み)せいでんはつでんき(英語表記)electrostatic generator

世界大百科事典 第2版の解説

せいでんはつでんき【静電発電機 electrostatic generator】

コロナ放電や静電誘導などで発生させた電荷を,高電圧電極に運搬集積して高電圧を発生させる装置。1931年アメリカのバン・デ・グラーフR.J.Van de Graaffによって考案されたベルト発電機が代表的な例である。図に示すように針電極1に直流電圧Vを加え,接地した平板電極2との間でコロナ放電を発生させる。図はVがの場合を示しているが,なら負極性の高電圧が発生する。1~2間に絶縁物ベルトを置き,針先端のコロナ放電で生じた電荷をベルトに付着させる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

静電発電機
せいでんはつでんき
electrostatic generator

静電気を集めて高い電位を発生させる装置。起電機ともいう。電気を正と負とに分けて蓄えることで、高い電位をつくることができる。電気盆はもっとも簡単な装置である。ウィムズハーストJames Wimshurst(1832―1903)の静電発電機は回転により静電気を集める。またR・J・バン・ド・グラーフの静電発電機(バン・ド・グラーフ起電機)は原子核物理学の研究のために発明され、単純な構造で50万ボルト程度までの高電圧をつくることができる。[磯部直吉・森本雅之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

カジノ解禁

石原慎太郎・東京都知事が1999年に臨海副都心のお台場への誘致を表明して以来、解禁論が何度も浮上してきた。カジノは刑法で禁止されているが、地方自治体には観光活性化や地域振興のために認めるべきだとの声が...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android