静電誘導(読み)せいでんゆうどう(英語表記)electrostatic induction

デジタル大辞泉の解説

せいでん‐ゆうどう〔‐イウダウ〕【静電誘導】

導体に帯電体を近づけると、帯電体に近い側に異種の電気が生じ、遠い側には同種の電気が生じる現象。

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百科事典マイペディアの解説

静電誘導【せいでんゆうどう】

絶縁した導体を帯電体に近づけると,帯電体に近い表面に異種の電荷,遠い表面に同種の電荷が現れる現象。クーロン力(クーロンの法則)により導体内の電子が帯電体のほうに引きよせられるか,または逆に反発されるため起こる。箔(はく)検電器電気盆誘導起電機などに応用。絶縁体にみられる類似の現象は誘電分極による。
→関連項目起電機充電電気盆誘導(物理)

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世界大百科事典 第2版の解説

せいでんゆうどう【静電誘導 electrostatic induction】

帯電していない導体の近くに電荷qをおくと,導体表面上でqに近い部分にはqと反対符号の電荷分布が現れ,qから遠い部分にはqと同符号の電荷分布が現れる。導体中には自由に動ける電子が多数あり,これが外部電荷q(一般には外部電場)から力を受けて移動する結果,上のような導体表面上の電荷分布ができる。この現象を静電誘導という。誘導された表面電荷が導体内につくる電場は,外部電荷qが導体内部につくる電場をちょうど相殺し,その結果導体内部では電場はなくなる。

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大辞林 第三版の解説

せいでんゆうどう【静電誘導】

絶縁された金属の一端を帯電体に近づけると、帯電体に近い金属の端に異種の電荷が現れ、遠い端には等量で同種の電荷が現れる現象。帯電体を遠ざけると電荷は消えて、もとの状態にもどる。静電感応。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

静電誘導
せいでんゆうどう

静電感応ともいう。導体を電荷または帯電した物体に近づけると、導体の電荷に近い側には電荷と反対符号の電荷が現れ、導体の電荷から遠い側には電荷と同符号の電荷が現れる現象をいう。別の言い方をすれば、導体を電界の中に置いたとき、導体上の電荷が移動して導体全体がふたたび等電位となる現象である。は、点電荷のそばに導体球を置いたときの静電誘導の結果生ずる電界を示す。静電誘導は、同種の電荷は反発し、異種の電荷は引き合うという性質からおこる。この意味で、静電誘導は誘電体におこる分極現象と同じ性質のものである。しかし、導体の場合、電荷は導体上を自由に動くことができるので、の(a)のように、初め二つの導体を接触させて静電誘導をおこさせておき、その状態で二つの導体を切り離すと、の(b)のように各導体は反対符号の電荷を帯電するようになる。[山口重雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

せいでん‐ゆうどう ‥イウダウ【静電誘導】

〘名〙 電気を帯びている物体を導体に近づけると、導体の近い方の端に帯電体の電荷と異符号の電荷が、遠い方の端には同符号の電荷が生ずる現象。静電感応。〔電気訳語集(1893)〕

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