音威子府(読み)おといねっぷ

改訂新版 世界大百科事典 「音威子府」の意味・わかりやすい解説

音威子府[村] (おといねっぷ)

北海道北部,上川支庁中川郡の村。人口995(2010)。1963年常盤村から改称名寄盆地の北端部にあたり,天塩(てしお)川に沿ってJR宗谷本線が通じる。1903年帝室御料地の貸付地に小作32戸が入植したのが開拓のはじめ。村域の大半森林で,北部は北海道大学の演習林,ほかの大部分は道有林である。天塩川沿いに耕地がひらけ,農業は酪農化が進んでいる。西部の筬島(おさしま)付近の水田地帯は内陸部の北限であったが,74年以降水稲作付は皆無となった。道内でも深雪寒冷の地として知られている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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