天塩川(読み)てしおがわ

  • てしおがわ てしほがは
  • てしおがわ〔てしほがは〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北海道北部を北流する全長 256km。北見山地天塩岳 (1558m) 西麓に発し,名寄川合流名寄盆地を貫流する。音威子府 (おといねっぷ) 付近で西流して天塩山地を横断,再び北流して天塩平野蛇行しながら低湿地を形成。途中南流する問寒別 (といかんべつ) 川が合流。 1971年上流朝日町に多目的の岩尾内 (いわおない) ダムが完成。下流部は曲流が多く,両岸には低湿な泥炭地が広がり,おもに酪農が行われる。本流に沿って国道 40号線,JR宗谷本線が通る。河口部では浜堤に妨げられ海岸線に並行して南下し,天塩付近で日本海に注ぐ。中流域畑作,酪農地帯で,主要都市は士別市,名寄市。

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百科事典マイペディアの解説

北海道上川地方を北流し,天塩山地に先行谷をつくって,天塩町で日本海に注ぐ川。長さ256km,流域面積5590km2。《津軽一統志》に〈てしほ,川,澗も有〉とあり,川通りに集落が営まれていた。士別市から下流はゆるやかに流れ,士別,名寄,美深の諸盆地を連ねて道北の農業地帯を形成する。下流は蛇行(だこう)が著しく,最下流部には天塩平野が開ける。
→関連項目朝日[町]宗谷本線天塩[町]天塩山地中川[町]名寄盆地美深[町]風連[町]幌延[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

北海道北部を流れ日本海に注ぐ川。第2次大戦後,蛇行整正のための捷水路(しようすいろ)工事など河川改修によって大幅に長さを減じたが,幹川流路延長は256kmで石狩川に次ぐ日本第4の長流である。しかし,石狩川に比べ支流が少なく,全流域面積は5590km2で日本第10位である。上流は天塩岳(1558m)など北見山地の西斜面に発し,名寄盆地で北見山地に発する名寄川を合わせる。音威子府(おといねつぷ)から天塩山地の東側を横断し,佐久からは北流,問寒別(といかんべつ)でトイカンベツ川を合わせてふたたび西流し,天塩山地の西側を横断して天塩平野に出る。

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大辞林 第三版の解説

北海道北部、天塩岳に源を発し、北流して日本海に注ぐ川。長さ256キロメートル。下流に天塩平野をつくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北海道の北部を流れて日本海に注ぐ大河川。一級河川。河道改修で大幅に長さを減じたが延長256キロメートル。信濃(しなの)川、利根(とね)川、石狩(いしかり)川に次ぐ日本第四の長流で、流域面積は5590平方キロメートル。道央の北見山地(きたみさんち)の天塩岳などの西斜面に発し、名寄(なよろ)盆地を北流して音威子府(おといねっぷ)町で西流に転じ、天塩山地を先行谷で横切り、中川(なかがわ)町でふたたび向きを北に変え、天塩平野に出て海岸に近づくが、砂浜堤に妨げられて海岸に沿って約9キロメートル南下し、天塩町市街付近で日本海に注ぐ。上流域の名寄盆地は稲作の北限地で、発電、灌漑(かんがい)、都市用水に利用され、下流域では乳牛飼養の主畜経営が行われている。河口近くではサケ、マスの養殖事業が行われ、中流でチョウザメの養殖が試みられている。[岡本次郎]

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事典 日本の地域遺産の解説

(北海道 流域市町村)
北海道遺産」指定の地域遺産。
延長256km、北海道第2位の長大河川。松浦武四郎は天塩川内陸調査の折「北海道」の命名をしたという

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

北海道北部を流れる川。天塩岳の西斜面に発し、北見・天塩の両山地の水を集め、名寄盆地を北流し、天塩平野を形成して日本海に注ぐ。全長二五六キロメートル。日本第四の長流。

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