音響測深機(読み)おんきょうそくしんき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

音響測深機
おんきょうそくしんき

船底に発音器と受音器を取り付け、発音器から超音波を海底に向けて発射し、海底に当たって反射して返る超音波を受音器で受信し、その時間を測定して海の深さを知る装置。1923年に発売されたランジュバン式音響測深機が初めである。Dを水深、vを水中音速、tを反響時間、dを喫水とするとD=1/2vt+dの式で水深が求められる。水中音速は毎秒1500メートルとすることになっている。使用音域は10キロヘルツから200キロヘルツ程度の周波数を用いる。周波数が低いと水中での減衰が少なく、深い水深まで測れるが精度が悪くなる。現在の音響測深機は精度を重視して200キロヘルツ程度の高い周波数を用いるものが多い。発音体および受音体には磁歪(じわい)効果をもつニッケルやアルフェロ(鉄とアルミニウムの合金)、あるいは電歪効果をもつチタン酸バリウムなどが利用されている。
 受信された信号の表示方法は、記録紙にグラフ的に発振線と海底が現れるようにするのが普通で、海底の起伏の状況が記録される。水深を測るときはこのグラフに目盛りを当てて深さを読み取る。1980年代以降、ブラウン管を用いカラー表示をするものが主流を占めるようになった。[飯島幸人]
『伊関貢・庄司和民著『航海計器学』(1950・海文堂) ▽飯島幸人・林尚吾著『航海計測』(1986・成山堂書店) ▽米沢弓雄著『基礎航海計器』(1995・成山堂書店) ▽田口一夫・田畑雅洋著『海洋計測工学概論』(1997・成山堂書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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