デジタル大辞泉
「預貸率」の意味・読み・例文・類語
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よたい‐りつ【預貸率】
- 〘 名詞 〙 銀行の総預金残高に対する総貸出金残高の比率。銀行の資産状態をみる一つの手掛り。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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預貸率
よたいりつ
loan-deposit ratio
金融機関の預金残高に対する貸出残高の比率のことで、通常パーセント表示である。たとえば、預金2兆円で貸出金1兆8000億円であれば、預貸率は90%となる。また、一定期間中の預金の増加額に対する貸出の増加額の比率を限界預貸率とよぶ。主たる資金の調達面と運用面との相対関係を表す指標で、金融機関経営上の安全性や収益性の判断材料になるものである。この値が100%を超えた状態がオーバーローンといわれる。また、最近は、国債の大量発行などにより金融機関の資金運用形態として有価証券もかなり増えてきており、貸出と有価証券とを合算したものを預金で割った預貸証(しょう)率も同様の観点からよく用いられる。この預貸率ないし預貸証率は、各金融機関の経営姿勢のほか、景気局面などに即応した金融の繁閑によって変動する。
[井上 裕]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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預貸率
よたいりつ
deposit-loan ratio
銀行 (金融機関) の預金に対する貸出しの比率。銀行経営の健全化の比率と考えられ,預貸率が 100%をこえること (オーバー・ローンという) は預金以上の貸出しを行うことで不健全であるとされた。預貸率が高くなると銀行は流動性維持のためコストの高い外部負債に依存しなければならず,それだけ収益は悪化すると考えられた。しかし日本の高度成長は都市銀行のオーバー・ローンによって可能とされたものである。銀行は全体として信用創造できるものであり,個々の銀行としての預貸率を問題とすることには疑問もある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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