願海寺(読み)がんかいじ

日本歴史地名大系 「願海寺」の解説

願海寺
がんかいじ

[現在地名]富山市清水町三丁目

新井山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。当寺の祖とされる村上将監由清は越後国頸城くびき郡新井に住んでいたが、一四世紀前半の巧如の代に新川にいかわ小出こいで曲淵まがりぶちに寺を開創したという(「由緒書」寺蔵)生地願楽いくじがんらく(現黒部市)宗誓が宝永七年(一七一〇)に開板した「遺徳法輪集」には「昔ヨリ越中ニハ三坊主トテアリ、聖人御直参ナリ、願海寺・持専寺・極性寺ナリ」とあり、その一である。


願海寺
がんかいじ

[現在地名]苫前郡羽幌町大字焼尻字西浦

焼尻やぎしり島北部に位置する同島最古の寺院。双嶺山と号する。曹洞宗。本尊は釈迦如来。明治一二年(一八七九)開山一世加勢玄海が来島して布教を始め、同一三年同島で鰊建網漁業を経営する有力者の協力を得て曹洞宗説教所を設ける。同一五年本堂建設、同一七年寺号公称し、同年(同一六年とも)天売てうり島に、同二五年羽幌村に派出説教所を開設。


願海寺
がんかいじ

[現在地名]西尾市市子町 大宮東

神明社と道を隔て、その南東に位置する。智光山と号し、真宗大谷派。本証ほんしよう(現安城市)のもと末寺、本尊阿弥陀如来。天台宗二世慈覚(円仁)の直弟子である円念の開基で天長五年(八二八)創建と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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