日本歴史地名大系 「飛滝神社」の解説
飛滝神社
ひろうじんじや
那智滝前の広場「お滝もと」の左脇にある。那智大滝(一の滝)を神体とする神社で、本殿はなく拝殿のみで、滝の前方二〇〇メートルの所にある自然石に金幣を飾り、祭壇が設けられている。「お滝もと」が斎場で、それを囲む玉垣の手前に鳥居が建つ。斎場奥の滝近くにお滝祈願所と滝壺拝所がある。祭神は
当社の起源には諸説があるが、戦国時代に書写されたという熊野山略記に「那智山者、本垂者飛滝権現、最初根本地主権現ト顕給」とあり、大滝を神体と仰ぐところに由来し、当初は地主神として祀られたとする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報