(読み)キ

デジタル大辞泉 「騎」の意味・読み・例文・類語

き【騎】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢)
馬に乗る。またがって乗る。「騎虎きこ騎士騎手騎乗騎馬騎兵
馬に乗った人。「軽騎単騎鉄騎一騎当千
[名のり]のり

き【騎】

[接尾]助数詞。馬に乗った人を数えるのに用いる。「数千軍兵

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精選版 日本国語大辞典 「騎」の意味・読み・例文・類語

き【騎】

  1. [ 1 ] 馬に乗った人。また、馬に乗ること。
    1. [初出の実例]「砲隊は騎、或は車に乗りて、戦隊につけば」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 馬に乗った人を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「其の勢三千余騎にて大宮面の陽明、待賢、郁芳三の門をかため給ふ」(出典:平家物語(13C前)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐項羽本紀〕

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普及版 字通 「騎」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 18画

[字音]
[字訓] のる・またがる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奇(き)。奇に単奇(ひとり)の意がある。〔説文〕十上に「馬に跨(またが)るなり」とあって、騎馬をいう。中国では古くは車乗を用い、戦争にも車戦を主とした。騎馬・騎乗のことは、趙の武霊王が胡服騎馬を習ったことにはじまるとされる。周初の金文〔令鼎〕に「先馬走」のような語があり、先駆の意と思われる。ただ騎馬を以て戦うことは、列国期以後のことであろう。

[訓義]
1. のる、うまにのる、またがる。
2. 騎馬、騎馬の兵。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕騎 伊佐牟乃利馬(いさむのりうま)〔和名抄〕騎射 楊氏語抄に云ふ、馬射、宇馬由美(うまゆみ)。今案ずるに、馬射はち騎射なり 〔立〕騎 ノル・ムマノリ・ノリテ・ハタカル・マタガル・ムマツハモノ・タカル・イサム 〔字鏡集〕騎 ハツムマ・ムマ・ハタカル・ノル・ウマノリ・ノリモノ

[熟語]
騎鶴騎馭・騎駆・騎鯨・騎虎騎跨・騎行・騎坐・騎士・騎試・騎射・騎従・騎将騎牆・騎乗・騎吹・騎戦・騎卒・騎隊・騎置・騎竹・騎伝・騎奴・騎馬・騎服・騎兵・騎縫騎吏騎驢
[下接語]
逸騎・羽騎・雲騎・鋭騎・駅騎・越騎・介騎・鎧騎・麾騎・梟騎・驍騎・空騎・勁騎・軽騎・健騎・胡騎・甲騎・狡騎・候騎・散騎・車騎・射騎・従騎・乗騎・精騎・斥騎・善騎・走騎・単騎・置騎・鉄騎・伝騎・殿騎・独騎・突騎・屯騎・万騎・騎・飛騎・驃騎・兵騎・辺騎・歩騎・旄騎・奔騎・猛騎・野騎・邏騎・竜騎・良騎・猟騎・連騎・勒騎

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