騒人(読み)ソウジン

デジタル大辞泉 「騒人」の意味・読み・例文・類語

そう‐じん〔サウ‐〕【騒人】

詩人文人。また、風流人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「騒人」の意味・読み・例文・類語

そう‐じんサウ‥【騒人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国、楚の屈原が「離騒(りそう)」を作ったところから ) 文人、詩人の称。また、風流を解する人。風流人。
    1. [初出の実例]「楊妓が路に泣きて騒人の恨みをいだきけんも」(出典:海道記(1223頃)萱津より矢矧)
    2. 「世上騒がしき時節(をりふし)なれば、詩歌を奉る騒人(サウジン)もなく」(出典太平記(14C後)一)
    3. [その他の文献]〔正字通‐騒〕

さわぎ‐びと【騒人】

  1. 〘 名詞 〙 遊里芝居小屋などに出入りしてにぎやかに遊びさわぐ人。
    1. [初出の実例]「此法師等かぎりある都あそび、万の物入をかまはず、今の世の躁人(サハギヒト)のきのどくとぞなれる」(出典:浮世草子男色大鑑(1687)五)

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普及版 字通 「騒人」の読み・字形・画数・意味

【騒人】そう(さう)じん

離騒風の詩賦作者、詩人。梁・昭明太子文選の序〕屈原~淵に臨んで懷沙の志り、澤(たく)に吟じて憔悴(せうすい)の容り。騷人の(こ)れよりして作(おこ)る。

字通「騒」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の騒人の言及

【騒】より

…騒体の文学の受容とその特質については《文心雕竜(ぶんしんちようりよう)》弁騒篇に詳しい。後世,騒の概念をより広く用いて,古典的な文学作品を〈風騒〉(風は《詩経》の国風)と呼び,文学者を〈騒人〉と呼んだりもする。【小南 一郎】。…

※「騒人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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