高円寺(読み)こうえんじ

精選版 日本国語大辞典 「高円寺」の意味・読み・例文・類語

こうえん‐じカウヱン‥【高円寺】

  1. 東京都杉並区高円寺南にある曹洞宗の寺。山号は宿鳳山。弘治元年(一五五五)建室宗正の開山本尊聖観世音恵心僧都の作。江戸時代には将軍鷹狩の時たちよる御殿があった。御殿山桃園観音。桃堂。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高円寺」の意味・わかりやすい解説

高円寺
こうえんじ

東京都杉並区北東部、JR中央線高円寺駅を中心とする地区。地名は高円寺南4丁目にある宿鳳(しゅくほう)山高円寺にちなむ。寺は室町時代の開山と伝えられ、3代将軍徳川家光(いえみつ)はよく訪れたという。江戸時代は天領で、武蔵野(むさしの)台地にあり、将軍の鷹狩(たかがり)の地でもあった。初期にはモモの木が多く桃園(とうえん)とよばれたが、中期にモモ畑は中野へ移った。高円寺駅近くの氷川(ひかわ)神社は源頼朝(よりとも)ゆかりの社(やしろ)で旧高円寺村の鎮守であった。現在は住宅地で、駅付近は商店街。JRのほか南に東京地下鉄丸ノ内線が青梅(おうめ)街道筋(すじ)に通る。

沢田 清]

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