高橋元種(読み)たかはしもとたね

改訂新版 世界大百科事典 「高橋元種」の意味・わかりやすい解説

高橋元種 (たかはしもとたね)

戦国末~近世初期,九州の大名生没年不詳。はじめ九郎,後に右近大夫。筑前の有力武将秋月種実の弟。豊前小倉城主高橋鑑種(あきたね)の養子。1579年(天正7)鑑種が反大友の兵を挙げ,田川郡香春岳(かわらだけ)城を入手するとその城主となり,84年には種実・日田親永と盟を結び,島津氏北上に応じた。86年豊臣秀吉の九州侵攻に際しては,その先兵毛利勢と小倉で善戦したが,結局香春岳城に追いこめられ降参。87年日向延岡移封。1613年(慶長18)10月坂崎成政と富田知勝の係争に連座して改易された。子孫の一系は島津氏につかえ,家老などをつとめた。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高橋元種」の解説

高橋元種 たかはし-もとたね

1571-1614 織豊-江戸時代前期の武将。
元亀(げんき)2年生まれ。秋月種実の次男。高橋鑑種(あきたね)の養子。豊臣秀吉の九州攻めの際,敗れて降伏し豊前香春岳(かわらだけ)(福岡県)から日向(ひゅうが)(宮崎県)延岡にうつる。関ケ原の戦いでは徳川家康にしたがい所領を安堵(あんど)されたが,慶長18年坂崎出羽守と富田信高争いに連座して改易(かいえき)された。慶長19年10月9日死去。44歳。通称ははじめ九郎,のち右近大夫。

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