高照神社(読み)たかてるじんじや

日本歴史地名大系 「高照神社」の解説

高照神社
たかてるじんじや

[現在地名]岩木町百沢 神馬野

岩木山の東南麓、百沢ひやくざわの中心集落の北東約一キロ、高岡たかおか集落の西にある。祭神は天児屋根命・武甕槌命・比売大神・少彦名命・津軽為信命・津軽信政命。祭日七月二一日。

高岡には古くから春日四神を祀る小社があった。四代藩主信政は津軽氏が藤原氏の流れをくむところから、藤原氏の氏神春日明神崇敬し、幕府の神道方吉川惟足に師事してその奥儀も授けられていた。弘前藩経営の精神的拠点として吉川神道に基づく神社の建立を企図し、宝永五年(一七〇八)この地を選んだが、生前には果さず、同七年没した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高照神社の言及

【岩木[町]】より

…岩木山南麓には百沢,嶽,湯段などの温泉や岩木山国定スキー場があり,八合目までは津軽岩木スカイラインが通じ,観光客も多い。百沢には岩木山神社,津軽氏4代信政らを祭る高照神社がある。【佐藤 裕治】。…

※「高照神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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