高田浪吉(読み)タカダ ナミキチ

20世紀日本人名事典 「高田浪吉」の解説

高田 浪吉
タカダ ナミキチ

大正・昭和期の歌人



生年
明治31(1898)年5月27日

没年
昭和37(1962)年9月19日

出生地
東京・本所

学歴〔年〕
小卒

経歴
小学校卒業後、家業の下駄塗装に従事する。早くから短歌を作り、大正5年アララギに入会し、島木赤彦に師事して「アララギ」の編集を手伝う。昭和4年歌集川波」を刊行。5年アララギ発行所を去り著述に専念し、歌論「作家余録」や「現代短歌の鑑賞」「歌人中村憲吉」「島木赤彦の研究」などの著書がある。昭和21年「桧」を、24年「川波」を創刊し、晩年はPL教団教養部に勤務した。他の歌集に「砂浜」「家並」「生存」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高田浪吉」の解説

高田浪吉 たかだ-なみきち

1898-1962 大正-昭和時代の歌人。
明治31年5月27日生まれ。大正5年アララギに入会して島木赤彦に師事し,松倉米吉らと「行路の研究」を発行。関東大震災での詠を中心とした歌集「川波」で注目される。のち赤彦と同居して「アララギ」の編集をたすける。戦後,歌誌「川波」を主宰した。昭和37年9月19日死去。64歳。東京出身。著作に「作家余録」など。
格言など】人ごゑも絶えはてにけり家焼くる炎の中に日は沈みつつ(「川波」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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