民俗芸能。鬼に扮(ふん)した者が、悪魔退散などの舞をつかさどる宗教的、民俗的な仮面舞。千葉県広済寺(こうさいじ)(山武(さんぶ)郡横芝光(よこしばひかり)町虫生(むしょう))の鬼来迎(きらいごう)も鬼舞と称しているが、これに登場する鬼は地獄で亡者を責めたて、病弱な者はこの亡者の役をすることで体がじょうぶになるという。大分県国東(くにさき)半島の修正鬼会(しゅしょうおにえ)の荒鬼は文字どおり荒々しく強い性格の鬼であるが、災払(さいはらい)鬼、鎮(しずめ)鬼の名でよばれるように悪災を払い、鎮める鬼である。三河(みかわ)(愛知県)の花祭に登場する鬼は、反閇(へんばい)という呪術(じゅじゅつ)的な足踏みを行って悪疫を払い、村人に幸福をもたらす。岩手県下に広く分布する鬼剣舞(おにけんばい)は、悪魔を追い払う躍動的なエネルギーをもつ。鬼舞の鬼は力強く荒々しい性格をもつ反面、悪魔を払い鎮める呪力を有し、村々に祝福をもたらす善鬼である。
[高山 茂]
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...