民俗芸能。鬼に扮(ふん)した者が、悪魔退散などの舞をつかさどる宗教的、民俗的な仮面舞。千葉県広済寺(こうさいじ)(山武(さんぶ)郡横芝光(よこしばひかり)町虫生(むしょう))の鬼来迎(きらいごう)も鬼舞と称しているが、これに登場する鬼は地獄で亡者を責めたて、病弱な者はこの亡者の役をすることで体がじょうぶになるという。大分県国東(くにさき)半島の修正鬼会(しゅしょうおにえ)の荒鬼は文字どおり荒々しく強い性格の鬼であるが、災払(さいはらい)鬼、鎮(しずめ)鬼の名でよばれるように悪災を払い、鎮める鬼である。三河(みかわ)(愛知県)の花祭に登場する鬼は、反閇(へんばい)という呪術(じゅじゅつ)的な足踏みを行って悪疫を払い、村人に幸福をもたらす。岩手県下に広く分布する鬼剣舞(おにけんばい)は、悪魔を追い払う躍動的なエネルギーをもつ。鬼舞の鬼は力強く荒々しい性格をもつ反面、悪魔を払い鎮める呪力を有し、村々に祝福をもたらす善鬼である。
[高山 茂]
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...