鯥五郎(読み)ムツゴロウ

デジタル大辞泉 「鯥五郎」の意味・読み・例文・類語

むつごろう〔むつゴラウ〕【×鯥五郎】

ハゼ科の海水魚全長約20センチ。目は頭頂部に突き出ていてよく動く。体色は暗緑色で、体側ひれ青色斑点がある。日本では有明海八代海生息皮膚呼吸もでき、泥上を胸びれではいまわったり、全身で跳ねたりして移動し、珪藻けいそうを食う。かば焼きなどにして賞味 春》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鯥五郎」の意味・読み・例文・類語

むつ‐ごろう‥ゴラウ【鯥五郎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「むつごろ」とも ) スズキ目ハゼ科の海水魚。全長約二〇センチメートルに達する。体はやや側扁して細長い。両眼は頭部背面に接近してつき、背びれ棘条の先端は糸状にのびる。体色は暗緑色で体側とひれに白色の小斑点がある。有明海・八代湾、朝鮮、中国などの泥海分布。泥底にトンネルを掘ってすみ、干潟の上を胸びれではい、全身ではねて移動する。食用。むつ。むつのうお。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「鰌、むつごろ、いつも泥まぶれにて、あまりにものうし」(出典:町人嚢(1692)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「鯥五郎」の解説

鯥五郎 (ムツゴロウ)

学名Boleophthalmus pectinirostris
動物。ハゼ科の水陸両生魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android