デジタル大辞泉 「鯨鯢」の意味・読み・例文・類語 げい‐げい【鯨×鯢】 《「鯨」は雄クジラ、「鯢」は雌クジラ。古くは「けいげい」とも》1 クジラ。また、大魚。2 大悪人のたとえ。悪党の首領。「海に―を剪きり、遠近尽ことごとく逆浪の声を歇やむ」〈太平記・一七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鯨鯢」の意味・読み・例文・類語 けい‐げい【鯨鯢】 〘 名詞 〙 ( 「けい」は「鯨」の漢音。「鯨」はおすのクジラ、「鯢」はめすのクジラ )① クジラのおすとめす。また、クジラの総称。小魚を食いつくす猛悪な大魚のたとえにも用いる。[初出の実例]「咀二嚼毛類一、既如二師虎一。喫二噉鱗族一、亦過二鯨鯢一」(出典:三教指帰(797頃)上)② 弱いものをひと呑みするような大悪人のたとえ。悪徒の首領。巨賊。[初出の実例]「茫茫恩徳海、独有二鯨鯢横一」(出典:菅家後集(903頃)読開元詔書)[その他の文献]〔春秋左伝‐宣公一二年〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例