鳥の脚(読み)トリノアシ

デジタル大辞泉 「鳥の脚」の意味・読み・例文・類語

とり‐の‐あし【鳥の脚】

ウミユリ綱ゴカクウミユリ科の棘皮きょくひ動物相模湾などの深い海底に固着して生息外観は鶏の足を逆さにしたようで、多数の腕が冠状につき、全体が薄桃色で、多くの節がある。
海藻ユイキリ別名
シダイノモトソウの別名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鳥の脚」の意味・読み・例文・類語

とり‐の‐あし【鳥足・鳥脚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物「うど(独活)」の異名。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
  3. 植物「やまぼうし(山法師)」の異名。〔大和本草(1709)〕
  4. 植物「いのもとそう(井之許草)」の異名。〔物品識名(1809)〕
  5. 植物「とりあししょうま(鳥足升麻)」の異名。
  6. 海藻「ゆいきり」の異名。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
  7. ゴカクウミユリ科の棘皮(きょくひ)動物。相模湾以南、南シナ海までの水深八八~二二〇メートルの海底にすみ、根状の部分で他物に着生する。植物のユリに似た形で、長い柄の先端に約五〇本の腕をつける。高さ三〇~五〇センチメートル。体色は象牙色で、腕の背面は淡い紫色を帯びる。茎に相当する部分に多くの節があり、それが鳥のあしに似ているのでこの名がある。生きている化石の一つとして知られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android