黄浦江(読み)こうほこう

百科事典マイペディアの解説

黄浦江【こうほこう】

中国,江蘇省南東部を流れる川。長江の支流で全長96km。太湖東岸付近に発し,北東流して上海市街でウースン(呉淞)江と合し,呉淞で長江に注ぐ。外洋汽船の上海への航行に利用され,工業地帯の動脈になっている。上海市内の黄浦江沿岸は外灘(バンド)と呼ばれ,旧中国時代は各国の銀行ビルが立ち並ぶ金融街を形成していた。中華人民共和国成立後,すべて接収されたが,改革開放により,再び金融街の復活が始まっている。
→関連項目外灘上海浦東新区

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世界大百科事典 第2版の解説

こうほこう【黄浦江 Huáng pǔ jiāng】

中国,上海市にある長江(揚子江)下流の支流。太湖の東,淀山湖を直接の源とし,松江を経て上海市街を貫流し,蘇州河を合して呉淞(ウースン)口で長江に入る。古代の地理書〈禹貢〉にみえる三江のうちの東江を前身とし,治水工事が歴代加えられた結果,今の流路になった。特に,明の永楽年間(1403‐24)の夏原吉の計画によって,今の黄浦江の下流部が作られた。上海が近代に工業・貿易の面で全国第一の都市になったのは,黄浦江の存在が大きい。

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大辞林 第三版の解説

こうほこう【黄浦江】

中国、浙江省北東部と上海市内を貫流して長江の河口に注ぐ川。上海地区の動脈。長さ160キロメートル。ホワンプーチアン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

黄浦江
こうほこう / ホワンプーチヤン

中国、江蘇(こうそ/チヤンスー)省南東部から上海(シャンハイ)市を流れる揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン)(長江(ちょうこう/チャンチヤン))の支流。太湖(たいこ/タイフー)の東、青浦(せいほ)県の定山(ていざん)湖に源を発し、東流して上海県閔行(びんこう)の東で北に折れ、上海市街の東部で呉淞江(ごしょうこう/ウーソンチヤン)(蘇州河(そしゅうが/スーチョウホー))を合流したのち、呉淞口に至り揚子江に注ぐ。全長114キロメートル。古くは直接海に注いでいたが、長江三角州の発達により流路が変化し、しだいに揚子江に注ぐようになった。宋(そう)代になり江南地方の開発が進展すると、黄浦江の水路としての重要性が増した。1404年明(みん)の政治家夏原吉(かげんきつ)が葉宗行(ようそうこう)の上言により大規模な浚渫(しゅんせつ)を行い、揚子江水運と直結した。そのため長江三角州の東西の幹線として数多くの小運河と連結し、経済的価値を高めた。清(しん)末、上海の開港後は上海―呉淞口間がたびたび大浚渫され、数万トン級の大型船舶の航行が可能となった。川の両岸に数多くのバース(係留地)が設けられ、上海市の旺盛(おうせい)な経済活動を支えている。[林 和生]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうほ‐こう クヮウホカウ【黄浦江】

(戦国時代楚の春申君黄歇(こうけつ)が浚渫(しゅんせつ)したことに由来) 中国、揚子江の一支流。江蘇省南東部を流れ、上海を通って呉淞(ウースン)付近で揚子江に注ぐ。上海の商業の繁栄は、この川の便によるところが大きい。黄歇浦。春申江。ホアンプーチアン。

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