黄麻(読み)オウマ

精選版 日本国語大辞典 「黄麻」の意味・読み・例文・類語

こう‐まクヮウ‥【黄麻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物つなそ(綱麻)」の漢名。《 季語・夏 》 〔本草綱目‐穀部・大麻・集解〕
  3. ( 「こうまし(黄麻紙)」の略 ) =こうし(黄紙)
    1. [初出の実例]「又黄麻ともいふ、勅書を黄麻紙に書くによりてなり」(出典:制度通(1724)四)
    2. [その他の文献]〔白居易‐見于給事仮日寄南省諸郎官詩因以戯贈詩〕

おう‐まワウ‥【黄麻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物「つなそ(綱麻)」の古名。〔薬品手引草(1778)〕
  3. おうまし(黄麻紙)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黄麻」の意味・わかりやすい解説

黄麻
こうま

「ジュート」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黄麻の言及

【アサ(麻)】より

…また,広義にはタイマに類似した靱皮繊維を採る植物,およびその繊維の総称でもある。アサと呼ばれる植物には,タイマ(アサ科)のほかに植物学的には直接的な類縁がないチョマ(苧麻,カラムシ),ボウマ(莔麻,イチビ),コウマ(黄麻,ジュート,ツナソ),アマ(亜麻),ケナフ(洋麻)などがある。タイマと同様これらの茎の表皮のすぐ下の部分(靱皮)から繊維が採れる。…

【麻織物】より

…おもなものに亜麻(フラックス。織ったものをリネンと呼ぶ),苧麻(ちよま)(ラミー,カラムシともいう),大麻(ヘンプ),黄麻(ジュート,つなそともいう),マニラ麻,サイザル麻などがある。麻類はそれぞれ相違はあるが,多くは繊維細胞が集まって繊維束を形づくっており,繊維束の繊維素以外に表皮や,木質部,ゴム質,ペクチン質などを含有しているので,より細かく分繊して糸にし織物にするのが良く,ロープ,紐類などは繊維束をそのまま撚り合わせて使用する。…

【ジュート】より

…麻袋などの粗布に広く利用される,強く紡績しやすい植物性の靱皮繊維,およびこの繊維をとる植物の総称。繊維はツナソCorchorus capsularis L.(コウマ(黄麻)ともいう。英名white jute)とシマツナソC.olitorius L.(タイワンツナソともいう)の2種のシナノキ科一年草から採取されるが,前者の方が品質がよくて収量も多いので広く利用される。…

※「黄麻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android