黒崎義介(読み)クロサキ ヨシスケ

20世紀日本人名事典 「黒崎義介」の解説

黒崎 義介
クロサキ ヨシスケ

昭和期の童画家 童画研究会会長;藤沢市文化財保護委員;日本著作権協議会理事。



生年
明治38(1905)年3月25日

没年
昭和59(1984)年8月12日

出生地
長崎県平戸市

学歴〔年〕
川端画学校

経歴
川端画学校で日本画を学ぶ。「キンダーブック」「チャイルドブック」「コドモノクニ」「ひかりのくに」などの絵本や児童読物の童画を約60年にわたって描き続け、「童画」のジャンルを確立した。昭和23年童画研究会を主宰。のち幼児教育研究所長に就任。主な作品に「よしすけ昔噺童画集」「小人といもむし」「日本のこども」など。藤沢市文化財保護委員、同社会教育委員も長く務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒崎義介」の意味・わかりやすい解説

黒崎義介
くろさきよしすけ
(1905―1984)

童画家。長崎県平戸(ひらど)市に生まれる。平戸中学猶興館(ゆうこうかん)在学中より絵を描き、上京して川端画学校に学んだ。1929年(昭和4)ころよりいわゆる赤本絵本を描き始め、32年に松山文雄、安泰(やすたい)らと新ニッポン童画会を結成従来の童画が高踏的であったのに対し、黒崎の絵は説明性に富み、平明でわかりやすく、多くの子供たちに受け入れられた。著書に童画ルポルタージュ『軍艦旗の行くところ』(1941)、童画集『よしすけ昔噺(むかしばなし)童画集』(1965)がある。

上笙一郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒崎義介」の解説

黒崎義介 くろさき-よしすけ

1905-1984 昭和時代の童画家。
明治38年3月25日生まれ。川端画学校でまなび,小茂田青樹(おもだ-せいじゅ),安田靫彦(ゆきひこ)らに師事。昭和4年ごろから童画を手がけ,23年童画研究会を主宰。「講談社の絵本」や児童雑誌などにえがきつづけた。54年児童文学賞。昭和59年8月12日死去。79歳。長崎県出身。著作に「よしすけ昔噺(むかしばなし)童画集」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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