黒崎義介(読み)くろさきよしすけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒崎義介」の意味・わかりやすい解説

黒崎義介
くろさきよしすけ
(1905―1984)

童画家。長崎県平戸(ひらど)市に生まれる。平戸中学猶興館(ゆうこうかん)在学中より絵を描き、上京して川端画学校に学んだ。1929年(昭和4)ころよりいわゆる赤本絵本を描き始め、32年に松山文雄、安泰(やすたい)らと新ニッポン童画会を結成従来の童画が高踏的であったのに対し、黒崎の絵は説明性に富み、平明でわかりやすく、多くの子供たちに受け入れられた。著書に童画ルポルタージュ『軍艦旗の行くところ』(1941)、童画集『よしすけ昔噺(むかしばなし)童画集』(1965)がある。

上笙一郎

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒崎義介」の解説

黒崎義介 くろさき-よしすけ

1905-1984 昭和時代の童画家。
明治38年3月25日生まれ。川端画学校でまなび,小茂田青樹(おもだ-せいじゅ),安田靫彦(ゆきひこ)らに師事。昭和4年ごろから童画を手がけ,23年童画研究会を主宰。「講談社の絵本」や児童雑誌などにえがきつづけた。54年児童文学賞。昭和59年8月12日死去。79歳。長崎県出身。著作に「よしすけ昔噺(むかしばなし)童画集」など。

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