精選版 日本国語大辞典 「黒木御所」の意味・読み・例文・類語 くろき‐ごしょ【黒木御所】 〘 名詞 〙① 製材しない丸太で造った宮殿。丸木造の粗末な仮御殿。黒木の御所。② 皇女で、尼となって一寺の主となる人。尼御所。[初出の実例]「くろき御所かしゐの宮なしまいらるる」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)閏正月一二日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「黒木御所」の意味・わかりやすい解説 黒木御所 (くろきのごしょ) 皮を削らないままの材木でつくられた粗末な天皇の住居。後醍醐天皇が元弘の乱で隠岐に流されたとき,そこに黒木の御所をつくって皇居としたという話が《太平記》にみえる。〈黒木の屋〉ということもあり,《十訓抄》に天智天皇が筑前国上座郡朝倉に丸木で黒木の屋をつくった話が載っている。黒木御所は尼御所のことをいう場合もあった(《御湯殿上日記》)。→白木・黒木執筆者:飯倉 晴武 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by