黒蜥蜴(読み)クロトカゲ

デジタル大辞泉 「黒蜥蜴」の意味・読み・例文・類語

くろとかげ【黒蜥蜴】

広津柳浪小説。明治28年(1895)発表。醜女お都賀が無頼しゅうとを毒殺し、自殺するまでの人生を描いた、深刻小説代表作

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デジタル大辞泉プラス 「黒蜥蜴」の解説

黒蜥蜴

1968年公開の日本映画。監督:深作欣二原作江戸川乱歩脚色:成澤昌茂、撮影:堂脇博。出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、宇佐美淳也、西村晃丹波哲郎三島由紀夫ほか。江戸川乱歩の同名小説を三島由紀夫が戯曲化したものをさらに脚色、映画化した。

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世界大百科事典(旧版)内の黒蜥蜴の言及

【広津柳浪】より

…89年硯友社(けんゆうしや)同人に加わり,文筆活動に入る。90年《東京中新聞》に入社して通俗な小説の濫作を強いられる中で,佳作も残し,《変目伝(へめでん)》《黒蜥蜴(くろとかげ)》(ともに1895)等の心身障害者の暗い情念と行動を描いた作品は,深刻小説(悲惨小説)と呼ばれて文壇に一期を画した。その後も《今戸心中》(1896)や《雨》(1902)など,小市民や細民の生活の破滅を描く佳作によって明治30年代の小説界に活躍したが,その後はほとんど筆をとらず引退した。…

※「黒蜥蜴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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