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鼠の嫁入り ネズミノヨメイリ

デジタル大辞泉の解説

ねずみ‐の‐よめいり【×鼠の嫁入り】

昔話の一。ネズミの夫婦が秘蔵の娘に天下一の婿をとろうとして、太陽・雲・風・築地と、次々に申し込むが、結局は同じ仲間のネズミを選ぶという話。ねずみ婿取り

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大辞林 第三版の解説

ねずみのよめいり【鼠の嫁入り】

昔話の一。鼠が天下一の婿をとろうとして考えた候補者のそれぞれに、さらに強いものがいることがわかり、結局、同類の鼠を婿にすることにしたという話。あれこれ迷っても平凡なところに落ち着くたとえともされる。 〔「沙石集」などにみえる〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鼠の嫁入り
ねずみのよめいり

ネズミが天下一の婿を求めて捜し歩くが、最後は同じ仲間のネズミと結ばれるという話。ネズミの夫婦が偉い婿をとろうと考えて、太陽のところに行く。太陽は雲に遮られると光が届かないので雲のほうが偉いと教える。そこで雲に相談すると、雲は風には吹き飛ばされてしまうので風のほうが偉いという。次に風に頼むと、いくら吹いても遮る壁にはかなわないという。そこで壁を訪ねると、壁をかじって穴をあけてしまうネズミがいちばん偉いというので、結局は同じ仲間のネズミから婿をとる。主人公にはネズミのほかに、モグラや石屋の登場する例がある。モグラの場合には風の次に土手を訪ね、土手に穴をあけるモグラのほうが偉いという結果に戻る。全国的な伝承が確認できるが、内容の変化は少ない。古代インドの寓話(ぐうわ)集『パンチャタントラ』までさかのぼることができ、朝鮮半島にも分布している。わが国では古く鎌倉時代の仏教説話集『沙石集(しゃせきしゅう)』にみえる。[野村純一]

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