みたい‐だ
〘助動〙 (活用は「みたいだろ・みたいだっ、みたいで、みたいに・みたいだ・みたいな・(みたいなら)」。
体言、
形容動詞の
語幹、および
活用語の終止形に付く。
比況の
助動詞。近世語の「見たようだ」の変化したもの)
① 性質や状態が他の何かと似ていることを表わす。
※
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一九「お前のやうに子供みたいにあどけなくっちゃア困るね」
※行人(1912‐13)〈
夏目漱石〉兄「牢屋見
(ミ)たいだなと」
※黴(1911)〈徳田秋声〉三九「家みたいに何にもない
世帯も些と希しいですよ」
③ 不確かなまま遠まわしに
断定する意を表わす。…ようだ。「
昨晩は雨が降ったみたいだ」「隣の家は誰もいないみたいだった」 〔増補改訂新聞語辞典(1936)〕
[語誌](1)はじめは①の意味で体言に接続する
用法が行なわれていたが、この助動詞の
原形である「(を)みたようだ」や「(を)みるようだ」も併用されていた。
(2)語幹相当の「みたい」は、
単独で、または
終助詞「よ」「さ」「ね」などを伴って用いられる。「六〇ちかいみたいよ」など。
(3)
近年、話しことばで「仁王さまみたく、まっかになって力んでる」のように、連用修飾法として「みたく」が用いられることがある。「みたい」の「い」を形容詞語尾とみて、作り出したものと思われる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「みたいだ」の意味・読み・例文・類語
みたいだ[助動]
[助動][みたいだろ|みたいだっ・みたいで・みたいに|みたいだ|みたいな|みたいなら|○]《連語「みたようだ」の音変化》体言、活用語の連体形に付く。ただし、形容動詞には語幹に付く。
1 ある事物のようすや内容が他の事物に似ている意を表す。「お寺みたいな建物」
2 例示の意を表す。「君みたいに仕事熱心な社員は少ない」
3 不確かな、または婉曲な断定の意を表す。「外は雪が降っているみたいだ」→みたいです
[補説]「ようだ」の口語的表現。くだけた会話などでは「雨みたい(よ)」のように語幹だけで文末に用いられることもある。
[類語]みたい・みたいです・ようだ・ようです・そうだ・そうです・らしい
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