佐藤 小滝(読み)サトウ コタキ

20世紀日本人名事典 「佐藤 小滝」の解説

佐藤 小滝
サトウ コタキ

大正・昭和期の社会事業家



生年
安政2年10月15日(1855年)

没年
昭和13(1938)年8月16日

出生地
備中国都宇郡妹尾村(岡山県岡山市)

旧姓(旧名)
和田

経歴
明治7年に製塩業を営む佐藤久太郎と結婚し、一女を儲ける。しかし、24歳の時に夫と死別したため家業を引き継ぐことになり、非常な努力で家運を隆盛させた。31年には長女婿養子をとるが、大正1年長女が死去。これを境に婿養子とも折り合いが悪くなり、8年に分家して家を出た。以後、社会事業に身を投じ、12年の関東大震災では質素な生活で貯えた資金をもって被災民に衣服提供。昭和9年塩田や田畑などを寄附して財団法人佐藤竜水界を設立し、岡山県下における民間の社会事業を積極的に支援した。その他、幼稚園開設などにも協力している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤 小滝」の解説

佐藤小滝 さとう-こたき

1855-1938 大正-昭和時代前期の社会事業家。
安政2年10月15日生まれ。24歳で製塩業をいとなむ夫と死別。家業をつぎ発展させる。大正12年関東大震災で私財を提供,昭和9年塩田,本宅などを寄付して佐藤竜水会を設立,民間社会事業を援助した。昭和13年8月16日死去。84歳。備中(びっちゅう)(岡山県)出身旧姓は和田。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例