吉田新吾(初代)(読み)よしだ しんご

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田新吾(初代)」の解説

吉田新吾(初代) よしだ-しんご

?-1823 江戸時代中期-後期人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い
2代吉田文三郎の門弟。明和6年大坂竹本座に初出演。天明5年新吾を名のり,寛政末ごろより立者(たてもの)となる。人形座頭(ざがしら)役をつとめ,2代吉田辰五郎とともに文化・文政期を代表する名人といわれた。早変わりや妖怪(ようかい)ものを得意とした。文政6年7月死去。初名は喜代竹真吾。

吉田新吾(2代) よしだ-しんご

?-1856 江戸時代後期の人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い。
初代吉田新吾の子。文化4年初出座。のち新二,真治,新治と改名し,文政6年京都御霊芝居で2代新吾を襲名天保(てんぽう)4年から座頭(ざがしら)をつとめる。2代桐竹(きりたけ)門造とともに天保から安政にかけて名手といわれた。安政3年死去。初名は吉田卯之吉。

吉田新吾(3代) よしだ-しんご

?-1858 江戸時代後期の人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い。
2代吉田新吾の門弟。安政5年京都南側芝居で3代新吾を襲名,人形座頭(ざがしら)となったが,「里見八犬伝」の興行中にたおれ,同年没した。立役(たちやく),女方をかねた。初名は吉田卯之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android