小塩 力(読み)オシオ ツトム

20世紀日本人名事典 「小塩 力」の解説

小塩 力
オシオ ツトム

昭和期の牧師,聖書学



生年
明治36(1903)年3月16日

没年
昭和33(1958)年6月12日

出生地
群馬県藤岡

学歴〔年〕
東京帝国大学農学部〔大正15年〕卒,東京神学社神学専門学校〔昭和3年〕卒

経歴
父は牧師で社会事業家の小塩高恒。旧制松本高在学中に植村正久から受洗。神学者・高倉徳太郎に傾倒して指導を受け、のちに高倉福音同志会の一員として活躍。神学社卒後、旧日本基督教会松江、佐世保教会牧師。昭和14年東京に戻り、日本神学校講師、15年青山学院神学部講師。戦後井草教会を設立、牧師となり、父の遺した少年教護施設小塩塾塾長、月刊誌「福音と時代」主筆。新約学者としても活躍し、25年日本聖書研究所所長、また千葉聖書農園短大学長。著書に「聖書入門」「コロサイ書」「高倉徳太郎伝」「小塩力説教集」「小塩力神学論集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「小塩 力」の意味・わかりやすい解説

小塩力 (おしおつとむ)
生没年:1903-58(明治36-昭和33)

牧師,聖書学者。群馬県に生まれ東大農学部をへて東京神学社で高倉徳太郎に学ぶ。松江と佐世保で伝道し,第2次大戦後は東京で井草教会を創立,生涯牧師として説教全力を注いだ。難解といわれながら鋭く深いその説教は3巻の説教集にまとめられている。説教の基盤としての聖書学に関心をもち1950年日本聖書学研究所を創設,その初代所長となった。《新約聖書神学辞典》を編集したほか,著書に《聖書入門》《コロサイ書》などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小塩 力」の解説

小塩力 おしお-つとむ

1903-1958 昭和時代の牧師,聖書学者。
明治36年3月16日生まれ。植村正久から洗礼うけ,高倉徳太郎に師事。松江教会,佐世保教会をへて,昭和22年日本基督(キリスト)教団井草教会を設立。雑誌「福音と世界」の主筆となり,「新約聖書神学辞典」を編集した。昭和33年6月12日死去。55歳。群馬県出身。東京帝大卒。著作に「高倉徳太郎伝」「聖書入門」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小塩 力」の解説

小塩 力 (おしお つとむ)

生年月日:1903年3月16日
昭和時代の牧師;聖書学者
1958年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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