玄照(2)(読み)げんしょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「玄照(2)」の解説

玄照(2) げんしょう

846-917 平安時代前期-中期の僧。
承和(じょうわ)13年生まれ。天台宗比叡(ひえい)山で円仁(えんにん),長意にまなぶ。密教儀軌に通じ,護摩王と称される。仁和(にんな)のころ宮中で奈良の勢範と因明(いんみょう)について論争して論破し,醍醐(だいご)寺の聖宝(しょうほう)に因明王とよばれた。延喜(えんぎ)17年2月3日死去。72歳。俗姓三国。号は清涼房。法名は玄昭ともかく。

玄照(1) げんしょう

?-? 奈良時代の僧。
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)5年(753)奈良大安(だいあん)寺でひらかれた仁王会(にんのうえ)に出席した大安寺講師18人のうちひとり

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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