立ち(読み)タチ

デジタル大辞泉 「立ち」の意味・読み・例文・類語

たち【立ち】

[名]
立つこと。また、立っていること。「お立ちの方は速やかに御着席下さい」
旅立つこと。旅に出ること。出発。→御立おた
「だから松野さんが―を延ばしなすったのです」〈木下尚江良人の自白
時の経っていくこと。経過。「月日立ちが早い」
燃えてなくなること。尽きること。「立ちの早い炭」
釣りで、水深のこと。また、水面からまでの深さ。「立ちを取る」
[接頭]動詞に付いて、その意味を強めたり、やや改まった感じを表したりする。「立ちまさる」「立ち向かう」

だち【立ち】

[語素]《動詞「た(立)つ」の連用形から》
名詞の下に付いて、そのつくりのさまを表す。「顔立ち」「目鼻立ち
車などに付ける牛馬の数や船のの数などの下に付けて、その数で成り立っていることを表す。だて。「四頭立ちの車」「八挺立ちの船」
地名身分などを表す名詞の下に付いて、出身地やおいたちを表す。
「この辺の海賊は定めて熊野―の奴原にてこそあるらめ」〈著聞集一二

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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