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ABM制限条約
エービーエムせいげんじょうやく
Treaty between the United States of America and the Union of Soviet Socialist Republics on the Limitation of Anti-Ballistic Missile Systems
第1次戦略兵器制限取決め SALT1の成果の一つとして結ばれた弾道ミサイル迎撃ミサイルABM制限に関する条約。 1972年5月 26日にモスクワで調印され,10月3日に発効,2002年6月 13日失効した。 ABMは相手方の大陸間弾道ミサイルICBMや潜水艦発射弾道ミサイルSLBMを弾道飛行中に迎撃・破壊するミサイルで,これにより核抑止力が弱まる懸念が生じたため制限条約が設けられた。条約によって米ソ両国が配備可能な ABMは2地域計 200基となり,1974年7月3日には同条約の付属議定書が調印されて配備が1地域に限られた。 80年代にアメリカの戦略防衛構想SDI計画をめぐって米ソ間で ABM制限条約の解釈論争が生じた。冷戦終結後,アメリカは新たにミサイル防衛計画を推進,2001年 12月 13日,計画の妨げとなる ABM制限条約からの脱退をロシアに通告し,6ヵ月後,同条約は失効した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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