デジタル映像・音声入出力インターフェース規格の一つ。デジタル家電やオーディオ・ビジュアル機器、ゲーム機、パソコンなどの装置をつなぎ、映像や音声のデジタル信号を入出力するための標準規格。High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略。パソコンとディスプレーを接続する標準的なインターフェース規格の一つであるDVIを基にしたもので、従来は別々に送られていた映像と音声の信号に加え、著作権保護機能のための暗号化情報(HDCP:High-bandwidth Digital Content Protection System)、機器の制御信号などを、1本のケーブルで伝送できる。伝送されるデジタル信号が劣化しにくく、データの品質を維持しやすいという特徴があり、端子には標準型(19ピン)、標準型(高解像度対応、29ピン)、ミニHDMI、マイクロHDMI、車載用HDMIの5種類がある。デジタルカメラや携帯電話などの機器の大きさや仕様にあわせて採用されている。なお、「HDMI」はHDMIの規格策定を行うアメリカのHDMI Licensing, LLCの登録商標である。
アメリカのシリコンイメージ社Silicon Imageが開発したデジタル映像伝送技術(TMDS:Transition Minimized Differential Signaling)をもとに、同社とソニー、松下電器産業(現、パナソニック)、日立製作所、東芝、オランダのフィリップス電機、フランスのトムソンマルチメディア社Thomson Multimediaが、2002年(平成14)に共同でHDMI1.0を策定した。2013年9月に発表されたHDMI2.0では、旧型との互換性を維持しつつ、従来の4倍の解像度となる2160p(4K)まで対応するようになった。
[編集部]
(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)
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