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MVNO えむぶいえぬおー

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

MVNO

仮想移動体通信事業者周波数の割り当てを受けずに、携帯電話などの無線通信インフラを借り受けて事業を行う企業。無線通信サービスの認可を受けるには特定事業者の寡占状態が強いため事業に参入するためにはインフラ面において経済的・時間的ロスが多いが、免許を受けた事業者の設備を利用することで無線通信サービスを提供できる。社員用の携帯電話回線を企業と一括契約する、通話料の公私区分サービスやデータ通信サービスなど、付加価値のある独自のサービスを加えた内容で行われている。日本ではあまりなじみのない業態だが、ヨーロッパでは英VirginグループMVNOである「Virgin Mobile」をはじめ、数多くのMVNOが存在する。

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知恵蔵の解説

MVNO

仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)。自前では設備を持たず、他の事業者より通信回線と設備を借り受ける形でビジネスを行う事業者のことを指す。電波利用免許の交付が難しいこと、設備投資が非常に大きいことなどから、携帯電話などの移動体通信事業への新規参入はきわめて難しい。しかし、このことは、既存事業者を守る大きな「参入障壁」となり、既存事業社とは違うビジネスプランを持つ事業者の参入を阻害し、ひいては消費者の利益を損なうことになる。
そこで、各移動体通信事業者が、適切なコストで設備と通信回線を貸し出すルールを整備し、通信回線を持たない事業者でも、「通信事業」が展開できるようにする施策が採られた。これが、MVNO誕生の背景である。
日本では、2001年より日本通信が、ウィルコムPHS網を借りる形で開始したのが始まり。当初は、ビジネス向けなどを狙い、PHSの回線で「データ通信を提供する」形のビジネスが主流であった。だが現在は、ウォルト・ディズニージャパンが、ソフトバンクモバイルの回線を借りる形で提供している「ディズニー・モバイル」のように、コンシューマ向けに提供する例も登場している。
なお、MVNOの対義語として、国より電波の割り当てを受け、自前で通信設備を持つ事業者を「MNO」(Mobile Network Operator:移動体通信事業者)という単語もあるが、あまり使われることはない。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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パソコンで困ったときに開く本の解説

MVNO

日本語で「仮想移動体通信事業者」を示す「Mobile Virtual Network Operator」の略称です。NTTドコモのような、自社で無線通信設備を整備している通信事業者(移動体通信事業者)の通信サービスを借りて、自社ブランドの通信サービスとして提供する事業者のことです。自社の設備でインターネット通信を細かく制御することで、低価格の通信サービスを実現していることから、SIMフリーの低価格スマートフォンとの組み合わせが注目されています。
⇨SIMフリー、キャリア

出典|(株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

MVNO

自前の基地局などを持たず、携帯通信大手が持つ回線を借りてサービスを提供する企業のこと。イオンビックカメラがMVNOを使って「格安スマホ」の個人向け販売を始めて話題になった。法人向けでも、富士通が農機や自動販売機の状態を遠隔で確認できるサービスを提供するなど、広がっている。

(2014-10-15 朝日新聞 朝刊 1経済)

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デジタル大辞泉の解説

エム‐ブイ‐エヌ‐オー【MVNO】[mobile virtual network operator]

mobile virtual network operator》携帯電話の無線通信ネットワークなどを独自にもたず、他社から借り受けて自社ブランドのサービスを提供する事業者。携帯電話サービスのほかに、同じ回線を使って、ポットの使用状況から高齢者の安否を確認するサービス、車載通信機器を通じてカーナビのデータを更新したり、事故や盗難時に車の状況を知らせるなどのサービス、幼児や高齢者の所在位置確認サービスなど、独自のサービスを提供する。仮想移動体通信事業者。移動体仮想通信事業者

出典|小学館
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IT用語がわかる辞典の解説

エムブイエヌオー【MVNO】

仮想移動体通信事業者。携帯電話やPHSなどの回線網を持たず、他の事業者の回線を借り受け、移動体通信サービスを提供する事業者を指す。◇「mobile virtual network operator」の頭文字から。自前の回線網で通信サービスを提供する事業者を「MNO」という。⇒MNO

出典|講談社
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大辞林 第三版の解説

MVNO

〖mobile virtual network operator〗
周波数帯域の割り当てを受けている通信事業者から回線設備を借り受けて移動体通信サービスを提供する事業者のこと。仮想移動体通信事業者。 周波数帯域の割り当てを受けている通信事業者から回線設備を借り受けて移動体通信サービスを提供する事業者のこと。少ない初期投資で通信事業に参入できる。仮想移動体通信事業者。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

MVNO
えむぶいえぬおー

携帯電話やPHSなどの移動体通信事業において、自前で回線網をもたずに他の通信事業者から借り受けて、自社ブランドで再販する通信サービス事業者のこと。Mobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者ともいう。具体的には、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、ウィルコム、UQコミュニケーションズといった通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)から回線を借りて、そこに独自のサービスを付加する、コストを下げるなどの差別化を図って販売している。
 MVNOは、MNOとしての免許や設備が不要であるため、新規参入がしやすい。利用者にとっても、多様なビジネスモデルやサービスが生まれやすいというメリットがある。データ通信サービスを提供するMVNOが多いが、音声通話事業を行うところもある。
 日本のMVNOの第一号は日本通信のb-mobile(ビーモバイル)で、DDIポケット(現、ウィルコム)のPHSデータ通信のネットワークを利用して2001年(平成13)にサービスを開始。その後、NTTドコモのFOMA(フォーマ)回線を使うなどの高機能化とともに、大手流通企業のイオンと提携して月額課金サービスを行うなど、幅広いビジネス展開を行っている。その他にも、So-net(ソネット)やBIGLOBE(ビッグローブ)、IIJmio(アイアイジェーミオ)などのISP(インターネット・サービスプロバイダー)でもサービスを提供している。データ通信では、UQコミュニケーションズのモバイルWiMAX(ワイマックス)をリセールするISPや家電量販店なども増えている。
 実際に使用する場合、MVNOからはSIMカードが提供されるだけで、使用するためのスマートフォンやタブレット端末、モバイルルータは利用者が別に用意する必要がある。ソフトバンクモバイルの回線網を使ったディズニー・モバイルや、象印マホービンの独居高齢者を対象とする見守り機能がついた電気ポットの通信機能などもMVNOにあたる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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