COE(読み)シーオーイー

デジタル大辞泉 「COE」の意味・読み・例文・類語

シー‐オー‐イー【COE】[center of excellence]

center of excellence》優秀な頭脳最先端の設備環境をもち、世界的に評価される研究拠点のこと。米国マサチューセッツ工科大学AT&Tベル研究所、IBMトーマスワトソン研究所、ドイツのマックスプランク研究所、英国のラザフォードアプルトン研究所、オックスフォード大学ケンブリッジ大学フランスパスツール研究所などがその例。日本でも、国際競争力のある世界最高水準大学づくりを推進するために、文部科学省21世紀COEプログラム(現グローバルCOEプログラム)を平成14年(2002)からスタートさせた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大学事典 「COE」の解説

COE
シーオーイー

センター・オブ・エクセレンス。最先端の設備環境を持ち優秀な頭脳・研究者が集積し,世界的に名声・評価を確立した研究拠点のこと。ノーベル賞受賞者を多数輩出したような研究機関で,アメリカ合衆国ハーヴァード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学のような世界的な研究大学以外に,企業の中央研究所や非営利・公的研究機関も含んだ,研究実績上,令名が高い機関の呼称である。非営利機関ではドイツのマックスプランク研究所,フランスのパスツール研究所,企業の中央研究所ではアメリカのAT&Tベル研究所,IBMトーマス・J. ワトソン研究所などが代表例。転じて,国際的に卓越した研究業績と人材を集積・輩出する大学や研究拠点を形成する,科学技術政策上の目標を指す語としても各国で用いられる。文部科学省が21世紀COEプログラム(日本)を2002年に開始し,世界的な拠点形成を目標とする各種研究助成が継続的に実施されている。
著者: 白川展之

[日本]

日本では,冷戦後のテクノ・グローバリズムへの対応策として産業技術政策の中で言及されるようになり,国立試験研究機関のCOEとするための支援策が1993(平成5)年度から講じられた。1995年度からは,文部省がCOEを目指す大学等の研究組織に対して研究費等の重点配分を行った(「中核的研究拠点形成プログラム」)。これらの方針は,科学技術基本法に基づき策定された第1期科学技術基本計画や「大学の構造改革の方針」(遠山プラン(日本)とも)で確認され,2002年度からは,国際競争力のある最高水準の大学づくりを目標に,大学院重点化を図る「21世紀COEプログラム(日本)」が,また2007年度からはこれを見直して,選択集中を図った「グローバルCOEプログラム(日本)」(2013年度まで)が実施された。日本でCOEという場合は,これら二つのプログラムを指すことが多い。選択と集中の度合いや規模は異なるが,COE形成を目指したプログラムは諸外国でも散見され,リサーチ・エクセレンス・イニシアティブ(Research Excellence Initiative: REI)と呼ばれることもある。
著者: 榎孝浩

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

知恵蔵 「COE」の解説

COE

世界最高水準研究教育拠点」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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