行列計算に特化したコプロセッサー。汎用(はんよう)グラフィク処理ユニットGeneral Purpose Graphic Processing Unitに語源をもつ。GPGPUのアーキテクチャーは、もともとはコンピュータ・グラフィクスのための処理装置(GPU)として開発された。インテル製のX86プロセッサーなど、通常の中央処理装置(CPU)は、データベース処理やネットワークの処理など、さまざまな処理を効率よくこなすが、かならずしもコンピュータ・グラフィクスの計算が得意なわけではない。リアルタイムのコンピュータ・グラフィクスを必要とするコンピュータ・ゲームの世界では、グラフィクス性能を向上させるための専用の拡張ボードが早くから開発されていた。その後、NVIDIA(エヌビディア)社がこのグラフィクス用のアーキテクチャーを、汎用の行列計算に使えるようにソフトウェアライブラリーを整備し、汎用GPU(GPGPU)とよばれるようになった。ディープラーニング(深層学習)が注目されてからは、ディープラーニングの主要な計算が行列計算であるために、その処理を高速化するためのハードウェアとして注目されるようになった。最先端のディープラーニングの訓練には、多数のGPGPUを並列に稼働させることが不可欠となっている。
[丸山 宏 2019年4月16日]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新