翻訳|oryx
1964年設立のリース大手。銀行や保険、不動産といった多くの事業を傘下に抱える。プロ野球球団「バファローズ」も保有している。スカイマークの前身「スカイマークエアラインズ」に出資した経緯がある。2014年3月期の連結営業収益は1兆3416億円、純利益は1867億円。
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雄,雌とも長いまっすぐな,またはサーベル状の角をもった偶蹄目ウシ科オリックス属に属する哺乳類の総称。アラビアとアフリカの砂漠やサバンナに分布。肩高85~140cm,体長160~235cm,角50~127cm,体重55~255kg。ゲムズボックOryx gazella(英名gemsbok/beisa),アラビアオリックスO.leucoryx(英名Arabian oryx),シロオリックスO.dammah(英名scimitar oryx)の3種がある。ゲムズボックはベイサオリックスともいい,東および南アフリカのサバンナ~半砂漠地帯にすみ,肩高115~140cm,体重180kg以上。体の大部分は赤褐色~灰白色,顔,腹,四肢などは白く顕著な黒斑がある。角はまっすぐで耳介がまるい。ふつう1頭の雄と数頭の雌およびその子で6頭くらいの小群をなすが,ときに30頭くらいの群れも見かける。早朝と夕方および月夜に出歩き,草や木の芽と葉を食べるほか,水分に富んだ球根を前脚で掘り出して食べる。妊娠期間260~300日,1腹1子,まれに2子,雌は出産に際して,2~3週間群れから離れる。子は3~4ヵ月で離乳,1年半~2年で成熟する。飼育下では18~22年生きる。天敵はライオン,ヒョウ,リカオンなど。アラビアの砂漠にすむアラビアオリックスは小型で肩高85~90cm,体重35~70kg。体は白く,四肢が黒い。妊娠期間は255~260日,雌は出産時に2~3時間群れから離れるにすぎない。野生のものは絶滅,保護下に約100頭が残生する。サハラ砂漠の南縁にすむシロオリックスは,肩高110~125cm,体重180~200kg。角はサーベル状に曲がり,首が赤褐色,胴と四肢は白色で黒斑を欠く。妊娠期間242~256日,しばしば30~200頭の大群をなし,季節に応じて長距離の移動をする。乾燥に強く,数週間水を飲まずに過ごすことができる。100年ほど前まではセネガルからナイル川流域まで広く分布していたが,近年分布域が狭くなり絶滅の恐れがでてきた。
執筆者:今泉 吉典
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科オリックス属に含まれる動物の総称。この属Oryxはアフリカ南部、西部、東部とアラビア南東部に分布し、砂漠や草原に生息する。大形ないし中形のアンテロープで、肩高は90~120センチメートル、体重は200キログラム内外である。雌雄ともに槍(やり)状、またはそれがサーベル状にカーブした長い角(つの)があり、長さは普通75~110センチメートルである。体色や斑紋(はんもん)は種によって異なる。普通5頭から十数頭の小群で暮らすが、雨期にはそれらが集まり、ときに100頭を超す大きな群れで生活する。群れはおもに雌と子からなり、雄は単独あるいは小群でいることが多い。草、木の葉、果実などを食べ、水がなくても長期間生存できる。交尾期になると雄どうしは角を突き合わせて闘うが、雄と雌も角を突き合わせて押し合う「打ち合い」(スパーリング)を行う。また、雄は雌を追いかけ、前足で雌の後ろ足の内側や外側に触れる「走り打ち」(ワイフキッキング)とよばれるディスプレーも行われる。妊娠期間は240~300日で、子は食物の豊かな雨期に産まれる。1産1子。乱獲され生息数は減少し、絶滅した種もあるが、次の4種が知られている。
ゲムズボック(ケープオリックス)O. gazellaはアンゴラ、モザンビーク南部およびローデシア地方から南に分布する。角は100~122センチメートルあり、体は灰茶色で、額から鼻面と目から下あごにかけて黒斑がある。ベイサオリックスO. beisaはエリトリアからタンザニアにかけて分布する。角は70~105センチメートルで、体は黄土色。気が強く、ライオンさえも角で殺した例がある。シロオリックスO. dammahはセネガルからスーダンにかけて分布する。角は100~127センチメートルで、体は黄白色である。古代エジプト人は本種を家畜として飼育していたといわれる。アラビアオリックスO. leucoryxはアラビア半島に少数が生息し、もっとも絶滅が心配されている種である。角は75センチメートルほどで、体は汚れた白色。なお、オリックスはアダックスとともにオリックス亜科Oryginaeを形成する。
[今泉忠明]
リース業界の首位企業。1964年(昭和39)日綿実業(現、双日(そうじつ))と三和銀行(現、三菱(みつびし)UFJ銀行)が協力、ほかに商社2社、銀行4行の出資を得て、オリエント・リースを設立、アメリカのリース・ノウハウを導入して出発した。リース対象物件は、当初は産業機械が大半であったが、徐々に商業・流通関連の機器、事務機器、輸送用機器が大きな比重を占めていった。1972年にオリエント・リース・インテリア(現、オリックス・アルファ)、1973年にオリエント・オート・リース(現、オリックス自動車)などの別会社を設立してリース物件の多様化を進め、また1971年の香港(ホンコン)を皮切りに海外現地法人を次々に設立し、国際化を推進していった。1980年代は、M&A(企業の合併・買収)手法により異業種への参入も図り、茜(あかね)証券、不動産管理・運営会社の大阪市岡(いちおか)(現、オリックス・エステート)、プロ野球球団の阪急ブレーブス(現、オリックス・バファローズ)をグループの一員としたほか、欧米への進出が本格化した。1989年(平成1)に社名をオリエント・リースからオリックスに改め、1990年に日本初の先物(さきもの)投資運用専門会社オリックス・コモディティーズを、1991年にはオリックス生命保険を設立し、リースの枠を超えた事業展開を図っている。資本金2210億円(2018)、売上高2兆8628億円(2018年3月)。
[中村青志]
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