尺八楽古典本曲の曲名。ただし特定の一曲の名ではなく,伝承系統により多くの同名異曲がある。曲名も芸系により多少異なり,琴古流《三谷菅垣(すががき)》,錦風流《三谷清攬(せいらん)》,明暗真法(みようあんじんぽう)流《三谷ノ曲》,明暗対山流《三谷曲》などがあり,当該芸系で単に《三谷》と呼ぶもの(仙台布袋軒(ふたいけん),越後明暗寺,西園流など)については,《布袋軒三谷》《越後三谷》などと寺名などを冠して呼び分けられる。ほかに明治時代に神保(じんぼう)政之助が編曲した《神保三谷》《三谷巣籠(すごもり)》もよく知られ,前者は九州系では《奥州薩慈(おうしゆうさし)》と呼ばれる。文字遣いも三谷のほかに山谷,山野,産安,佐山などの字も当てられ,産安の場合には安産祈願の意味も付会されている。曲名の語源については,梵語のsamaja(集会)の意とか,三昧の転化とか,曲中の3ヵ所の高音(たかね)(高音域旋律部分)が三つの谷にこだまする意など諸説ある。普化(ふけ)宗では儀式用奏曲だったといわれるが,同名異曲が多く,異なる当て字が多いことは,この曲が広く愛好され,多岐の伝承を生じたことを物語っている。
執筆者:上参郷 祐康
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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