明治初年に財政を担当した官庁。1868年(明治元)閏4月政府が政体書を公布,三職八局制に代わり太政官制を採用したのにともない,財政担当部局も会計事務局を会計官に改組した。長官である知事には公家が就任したが,参与由利公正(きみまさ)が主導して太政官札の発行,商法司の設置など由利財政を展開した。69年2月に由利が辞職すると,大隈重信らが実権を掌握。69年7月の職員令による太政官制改革で大蔵省に改組された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...