副乳(読み)フクニュウ

精選版 日本国語大辞典 「副乳」の意味・読み・例文・類語

ふく‐にゅう【副乳】

  1. 〘 名詞 〙 人間の、男女にかかわりなく、一対の乳房の他に若干の小さい乳房がある場合、この乳房をいう。本来胎児期に退化するはずの乳腺が発達してなると考えられている。
    1. [初出の実例]「尋常乳房の二個の外に、更に副乳四個を有し居れり」(出典:東京朝日新聞‐明治三六年(1903)七月一七日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「副乳」の意味・わかりやすい解説

副乳
ふくにゅう

人体において乳房(にゅうぼう)(ちぶさ)の数が過剰にみられる形態異常で、多乳房症ともいう。乳頭だけで乳房の形成著明でないものは多乳頭症とよばれ、見落とされやすい。副乳房から乳汁を分泌することはきわめてまれである。副乳の出現する位置は、だいたい腋窩(えきか)から正常乳房を通って鼠径(そけい)部へ引いた弓なりの線上で、一般の哺乳(ほにゅう)動物にみられる複数乳房の位置に相当しており、一種の先祖返りとみられている。

[嶋井和世]

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世界大百科事典(旧版)内の副乳の言及

【乳房】より

…アメリカ人男性の,豊かな乳房に対する特別な好みは,数々のグラマー女優の人気にもうかがえるところである。 人でも腋窩(えきか)から正常乳房を通り鼠径部に至る弧の上に副乳が認められることがある。ほくろと見まがう乳頭だけのものから,乳腺をもつものまでいろいろであり,最高10個の例がある。…

※「副乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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