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先祖返り せんぞがえりatavism

翻訳|atavism

6件 の用語解説(先祖返りの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

先祖返り
せんぞがえり
atavism

直接の両親でなく,それより遠い祖先の形質が子孫に突然に現れること。通常のメンデル式遺伝で,雑種から劣性形質を示す劣性遺伝子ホモの個体が現れるのは一種の先祖返りであるが,通常いうこの語は,さらに遠い祖先形質の出現をさしている。

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デジタル大辞泉の解説

せんぞ‐がえり〔‐がへり〕【先祖返り】

何代も前の先祖がもっていた遺伝上の形質が、突然その子孫のある個体に現れること。人間に尾が生じたり異常に毛が生えたりする類。帰先遺伝。
(比喩的に)一度は廃れた技術や思想が、ふたたび取り上げられること。また、コンピューターで、データを更新する際に、何らかの理由で古いデータに書き換えられてしまうこと。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

先祖返り【せんぞがえり】

普通では現れない,その先祖のもっていた形質が出てくること。スイートピーの系統の違う白色花を交雑すると,原種の紫色の花をもつ子が現れることがある。これはスイートピーのように二つの白色花系統がそれぞれ場所の異なる突然変異で原種から生じたものの場合,交雑により原種がもつ補足遺伝子組合せができたからである。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんぞがえり【先祖返り atavism】

ある個体に,親はもっていないがそれ以前の祖先がもっていた形質が現れることを先祖返りという。とくに一度退化した器官や習性が偶然に,あるいは交雑の結果突然現れることは神秘的な現象と考えられていた。ヒトの尾,副乳,馬の過剰指などがよくひかれる例である。また育種家は野生の祖先種のみがもっている形質が,系統間の交雑の結果突然現れることをしばしば経験している。先祖返りは,ある一つの形質に関してAABBという遺伝子型をもつ祖先種から,祖先種とは違った表現型を示すaaBBとAAbbという系統が生じ,この両系統が交雑してAaBbとなると祖先種のもっている形質が発現するという補足遺伝子(一つの形質を支配する複数の遺伝子)によって説明されたり,復帰突然変異によって説明される場合もあるが,非遺伝的な奇形が偶然に祖先の形質に符合する場合も考えられる。

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大辞林 第三版の解説

せんぞがえり【先祖返り】

生物が進化の過程で失った形質が子孫のある個体に偶然に出現する現象。遺伝子の組み替え・突然変異などにより説明される。ヒトに一対以上の乳房が生じたりする類。隔世遺伝。帰先遺伝。アタビズム。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

先祖返り
せんぞがえり

ある系統の個体にその祖先のもっていた形質が再現する現象で、帰先遺伝ともいう。劣性形質については遺伝子の組合せによってしばしばみられる。この例として、ヒトに乳房が二対以上ある場合とか、尾を生ずる場合や多毛症などがあげられているが、これらは突然変異、遺伝子の組換え、または発生過程の異常などによるものと考えられる。この用語は、遺伝学の知識が十分でない時代に用いられたもので、現在では厳密な意味の専門用語としては用いられない。隔世遺伝も先祖返りの例であるが、内容的にはやや異なった意味をもち同義語ではない。[田島弥太郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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