坂田公時(読み)さかたのきんとき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂田公時」の意味・わかりやすい解説

坂田公時
さかたのきんとき

平安時代後期の武士源頼光家来。「金時」とも書く。『今昔物語集』『古今著聞集』にみえるが,頼光四天王の一人として有名になったのは『平家物語』,御伽草子酒呑童子 (しゅてんどうじ) 』,能『大江山』『羅生門』などによる。江戸時代に入って,幼名怪童丸 (のち金太郎) といい,足柄山で獣と遊んでいた話ができた。金太郎は五月人形などで,健康児の象徴として大衆に親しまれている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂田公時」の解説

坂田公時 さかたの-きんとき

?-? 平安時代中期の武人
頼光(よりみつ)(948-1021)の郎等で「頼光(らいこう)四天王」のひとりとされる。丹波大江山(京都府)の酒呑(しゅてん)童子退治に参加。幼年時代の足柄山の金太郎の話は,江戸時代に山姥(やまうば)伝説とむすびついて生まれ,のち「日本昔噺(むかしばなし)」や童謡などで普及した。通称は主馬佑。名は金時ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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