大陸漂移説(読み)タイリクヒョウイセツ

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最新 地学事典 「大陸漂移説」の解説

たいりくひょういせつ
大陸漂移説

theory of continental drift

シアル質の大陸塊(大陸地殻)がシマ中に浮かび,相互に位置を変えて漂移するという説。今日ではリソスフェアがアセノスフェアの上を移動するという考え。大陸移動説という表現が一般的。古くはA.Snider(1858)やF. B. Taylor(1908)が述べたが,有名になったのはA. Wegenerの論文(1912)と著書(1915)が出てから。彼によると現在の各大陸は石炭紀後期まで単一の汎陸(汎大陸Pangaea)をなしていたが,その後,段階的に分裂・移動して現在のようになったという。大西洋を挟む両海岸線の平行性から考えついたといわれ,グロッソプテリス植物群その他の古生物,石炭~ペルム紀の氷河遺跡,古期岩の構造方向などが主な根拠とされ,また原動力として地球の自転による赤道方向への力(遠心力)と西方への移動力が考えられた。1920年代には世界的に大きな影響を与えたが,主として地球物理学方面から力学的にありえないとして葬られた。しかしヨーロッパと北米の岩石から求めた磁極の位置の変化が大陸の移動で説明できる(S. K. Runcorn, 1955)ことから,にわかに復活。F. J. Vine et al.(1963)らによる海洋底拡大説,1960年代後半のプレートテクトニクスの出現によって多くの支持を得,今日に至っている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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